望海風斗「共演者の方々と心を通わせて、お芝居をみんなで作り上げていく作業が好き」
歌うことは好きですが、役として歌うとか、ストーリーがあって紡がれる楽曲がとくに好きですし、共演者の方々と心を通わせて、お芝居をみんなで作り上げていく作業が好き。そういう意味で今回の『ムーラン~』は、やりたいこと好きなことがすべて揃っているなと思います。
――とくに実感できた作品というのはありますか?
どの作品も楽しかったですが、強く印象に残っているのは昨年の『Next to Normal』です。こういうことがやりたかったんだなと発見できた作品でしたし、やっていて「生きているな」と感じる瞬間が多かったです。退団して1年というタイミングに出合った作品だったのも大きかったと思います。まだ自分が何者かわからない中、初めましての方たちとたった6人で作っていかなきゃいけないという状況でしたから。
――演じたのは双極性障害を患っている母親という難役でした。
当時は、これが正解なのかなと思うことがいっぱいあり、本当に悩みました。
それでも毎日稽古場に流れるヒリヒリとした緊張感も、キャスト全員で力を合わせていく感じも楽しかったです。
『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』は、6月29日(木)