“寝起きにまずはヨーグルト”を避けたほうがいい理由とは? “菌と腸活”7つのQ&A
腸活で重要なのは、腸内の菌についてきちんと理解すること!まずは、まだまだ謎に包まれている私たちの腸内細菌について学ぼう。健やかな腸に近づくために大切なこととは?
食生活と運動で腸内をダイバーシティのある環境に。
大腸には約1000種類、100兆個にも及ぶ細菌が生息しているといわれている。種類や数は人それぞれだが「腸内を整えるには、菌を種類豊富に揃えることが大切」と話すのは菌の研究に携わる國澤純さん。
「腸内環境を大きく左右する菌の生態の多くは解明されていませんが、ひとつの菌が全てのことをまかなうのは無理で、それぞれの菌が分業制をとり、いろいろな働きができるようになります。より多くの種類の菌を腸内に揃えて、菌の多様性=腸内環境をダイバーシティのある状態にすることが大事です。そのためには、バランスのいい食生活と適度な運動が必要。いわゆる“バナナうんち”がスルッと出る状態なら腸内環境がいいといえます」
今、研究者が注目するキーワードは“ポストバイオティクス”だそう。
「体にいい菌や菌のエサになる食事を摂る“プレバイオティクス”や、生きた善玉菌を取り入れる“プロバイオティクス”のフェーズから、エサを食べた菌が作り出す物質“ポストバイオティクス”に注目が移りつつあります。