INI・西洸人「立ち姿だけで圧倒できることが“究極”のダンスだと思います」
という持論も。
「例えば“ヒット”という、カラダの一部分を強くはじく動作があるんですが、その動きに必要なのは、ただそこに意識を強く持つことだけ。はじめは肉体の一部分だけを動かすなんてできないから、そこの筋肉を触りながら、“意識する”ことから始めて、そうすることでだんだんその1か所の筋肉のみを動かせるようになるんです。ダンスはどれだけ動かしたい箇所に神経を持っていけるか、全身に気を張り巡らせて表現することができるかが大事だと思っています」
アクロバットやブレイクダンス、ヒップホップと、様々なジャンルのダンスを経験し、今のスタイルを築き上げた。そんな西さんが考える、究極のダンスとは?
「究極的には、立っているだけですごい、と思わせられることですね。ダンスって突き詰めるとポーズの連続なので、“立ち”もダンスの一部なんですよ。それに、バラードを歌う時も、立ち姿が違うだけで聞こえ方も違ってくる。僕自身、アーティストのライブに行った時に感じるんですけど、ステージ上のアーティストって独特のオーラがあるじゃないですか。
踊っていなくても、姿そのものが“パフォーマンス”になっているというか…。そういう覇気みたいなもの、立ち姿だけで圧倒できることが“究極”だと思いますね。