日本人彫刻家も活躍! 連日大盛況の「ガウディとサグラダ・ファミリア展」、見どころは?
サグラダ・ファミリアは総合芸術!
「ガウディとサグラダ・ファミリア展」展示風景
では、展覧会の見どころについて、ピックアップしてご紹介していきます。
1章「ガウディとその時代」では、図版やガウディの愛読書などを展示。学生時代のガウディがどのようにして建築家になっていったのか、その形跡をたどれるようになっています。
東京国立近代美術館 企画課長の鈴木勝雄さんは、ガウディについて次のように教えてくれました。
鈴木さんいかに天才ガウディといえども、彼独自の世界を築くにあたり、古今東西さまざまな建築やイメージソースを吸収し、そこから理論や造形をつくりだしていきました。前半の章では、ガウディの頭の中をのぞくことができます。そこで見えてきたガウディの独創性が、サグラダ・ファミリアへとつながります。ガウディが生きた時代は万国博覧会の時代で、世界各地の文化や技術、さまざまな様式の建築が見られました。
そこから異文化を吸収しつつ、彼は自分の世界をつくっていきました。サグラダ・ファミリアは、まさに総合芸術なのです。
自然や植物も好きだった
「ガウディとサグラダ・ファミリア展」展示風景
2章「ガウディの創造の源泉」