オーイシマサヨシ「“たまたまアニソンファンの代表に押し上げられた人間”という立ち位置を貫きたい」
これまでにもテーマソングを担当されたり、大きな存在感を示されていましたが、アニソン界における立場をどのように感じていますか?
オーイシ:大層な感じよりも、僕は“たまたまアニソンファンの代表に押し上げられた人間”という立ち位置をずっと貫きたいんです。運良く神輿に担ぎ上げられて、今は音頭を取らせてもらってますけど、みんなと同じアニソン・アニメファンであり、あくまで神の視点を持たない人間。ただ、なんとなくみんなが知ってくれているとか「オーイシがいる現場は楽しいらしいぞ」という噂が広がるとか、そういうのがずっと続けられたらいいなって思います。僕なりのアニソン道は、そこにあるのかなと。
――その思考はどこから?
オーイシ:アーティストとしての経緯が関係していると思います。22年前にバンドマンとしてデビューをし、解散後はシンガーソングライターとしてJ‐POPアーティストに転身して、その後アニソンシンガーとなりアニソン界に合流した経緯があるので。やっぱりどこかアニメとアニソンのファン目線のまま、アニソンを神格化して捉えている自分がいるんですね。
――アニソンシンガーになる前に遡ると、30代までは音楽だけでは生計を立てられず、アルバイトをしていた時代がありましたよね。