2023年劇場公開された話題の12作品をプレイバック! 識者が注目ポイントを解説
アメリカで今年スーパー大ヒットを記録したのが『バービー』。
「日本では7億円くらいですが、ジェンダーやセクシュアリティを意識する人が真っ先に観た作品。でも、一番観てほしいのは、後半のケンとそっくりの、おじさんたち」(よしひろさん)
「『バービー』もですが、今年は女性がキーワードになった作品が多く上映されました。どれだけ平等といわれる現代でも、女性ゆえの理不尽さや葛藤がある中で、『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』は、ハーヴェイ・ワインスタインの性暴力の問題に触れています。報道の在り方みたいなところに寄り添いながらエンタメに仕上げていて、勇気がすごい。声を上げることの大事さを感じます。また、『ウーマン・トーキング私たちの選択』は、女性だからと虐げられてきたことに対して立ち上がる姿を描きました。女性たちの、意見をぶつけ合い、行動に移す姿勢がすごい。
対立や戦いではなく、自分はどうすべきかということを主題に取り上げていて、それは今の時代に必要な考えだと思います」(新谷さん)
日本の実写にも注目作が続々。
「『エゴイスト』は約3億円と大健闘。テアトル新宿で3か月以上にわたるロングラン上映に。