鈴鹿央士が「のめりこんだ」と激推し! 初公開“印象派”がテンコ盛りの必見展覧会
気になる作品は…
デウィット・パーシャル《ハーミット・クリーク・キャニオン》1910-16年油彩、カンヴァス
ウスター美術館Museum Purchase, 1916.57/Image courtesy of the Worcester Art Museum
――今回、アメリカ印象派の作品も多く展示されます。作品を資料でご覧になって、気になる作品はありましたか?
鈴鹿さんアメリカならではの広大な自然が描かれている作品が印象に残っています。特に気になる作品は、デウィット・パーシャルさんの《ハーミット・クリーク・キャニオン》です。グランド・キャニオンを描いたもので、太陽の光に淡いピンクやオレンジを使い、全体的に明るい印象を受けました。
この絵が好きな理由は、エピソードがおもしろいのです。パーシャルさんが、この絵を描いてくださいといわれたとき、グランド・キャニオンまで目隠しをされて連れて行かれ、目隠しをとって見た景色がこの絵になっているそうです。なんでそんなことしたんだろう?と思ったのですが(笑)、そんな話を知ると、おもしろい絵だなと感じました。また、今回は北欧の人が描いた印象派作品も展示されるそうで、土地ごとの違いを見比べるのも楽しそうです。