くらし情報『富田望生「役に近づけるものがあるなら惜しまずにやらないと」 役作りのセオリー』

富田望生「役に近づけるものがあるなら惜しまずにやらないと」 役作りのセオリー

見た目だけでも役に近づける要素があるならとりあえず試してみたいんです。これをやれば必ず見つかるって確かなものはないけれど、その過程で何か染み付いたものがきっとあると信じたい。その過程が大事だとデビュー作で教えてもらったので。

――デビュー作の映画『ソロモンの偽証』で、役に近づくために体重を増やして臨んだのは有名な話です。ただ、気持ちの上でどうしても理解できない役もあるかと…。

確かに普段から憎んだりするのはしたくないですが、台本を読んで役としてその場に行くと、自然と憎い感情が出てくるんですよね。

――その感情を準備しておく?

事前に台本は読みますけれど、基本的に何かを固めすぎて現場に行っちゃうと、相手が自分の想像と違うことをしたときに噛み合わなくなるので。だから台本からは、このシーンが何を伝えたいのか、言葉をどう届けたいのかっていうことを読み取って、あとはなるべく現場で、相手から受け取ったものを返すようにしています。


富田望生「役に近づけるものがあるなら惜しまずにやらないと」 役作りのセオリー


とみた・みう2000年2月25日生まれ、福島県出身。’15年に映画『ソロモンの偽証』でデビュー。ドラマ『3年A組‐今から皆さんは、人質です‐』、連続テレビ小説『なつぞら』などの話題作に出演。

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