仁村紗和「いいコミュニケーションツールです」 現場に“駄菓子”を差し入れするワケ
監督は、とにかくリアルを求める方でもあるので。
――裏話を聞いてなおさら、今後もドラマを見るのが楽しみになりました。この作品を通して、どんなことを伝えたいですか?
仁村:差別や貧困、生理の話、“パパ活”“性的同意”なんて言葉も出てきて、現代人のリアルをテーマにもしています。こんな世の中に生きる若者は大変だからこそ、先を見抜く目や力を持たなければいけないし、自分の感情を表現しなければいけない。その大切さみたいなものが伝わると嬉しいです。
今の選択や判断で、運命は変えられると思う。
――『SHUT UP』は4人の運命が少しずつ変わっていく物語。仁村さんご自身は“運命”についてどのように捉えていますか?
仁村:運命ってなんでしょうね。
私は、今を重ねて未来ができていると思うので、漠然と先のことを考えて不安になったり、起こってもいないことで悩むのはやめようと思って生きてきました。それでももし悩んだら、目の前の人や仕事を大事にしていけば、道は繋がっていくと思っていて。だから今の選択や判断で、運命は変えられると思います。それに何か目標を掲げるというよりは、コツコツ生きて、ひとつひとつ積み上げていった結果、大きな何かになっているというほうが自分に合っているんです。