国宝の“マスコット”グッズもかわいい! 本阿弥光悦の「美」に魅了される展覧会
光悦の書や漆工品などにくわえて、ぜひ信仰に関わる品々にも注目してみてください。
国宝がお出迎え…!
国宝舟橋蒔絵硯箱本阿弥光悦作江戸時代・17世紀東京国立博物館蔵
では、展示の見どころをピックアップしてご紹介。
まず入り口を入ると、光悦のもっとも有名な国宝・舟橋蒔絵硯箱(ふなばしまきえすずりばこ)がお出迎え。この展示室は暗い宇宙のような雰囲気で、本展のタイトル「本阿弥光悦の大宇宙」にぴったり。光悦の無限の「美」の世界に引き込まれていく感じがします。
本作品について、松嶋さんは次のように解説。
松嶋さん光悦が手がけた蒔絵は「光悦蒔絵」とも呼ばれ、奇抜なフォルムと独特な造形が特徴的です。大きな鉛板を使い、華麗な螺鈿(らでん)を自在に用いるなど大胆な造形で、このスタイルは近世初頭に突如現れたものです。
独特な表現やモチーフが生まれた背景には、光悦が深くたしなんだ謡曲の文化があったと考えています。蒔絵の展示室では、謡本も紹介しています。
光悦筆による額も登場!
特別展「本阿弥光悦の大宇宙」展示風景左から、扁額「学室」 原品:本阿弥光悦筆明治2年(1869)再刻京都・常照寺蔵、扁額「本門寺」