桐谷健太の「お顔を見ることが出来ませんでした」『院内警察』近藤頌利が明かす秘話
しっかりと約1か月をかけて撮っていただき、ありがたかったです。
撮影中に感じたのは、絵を作ることの大切さです。例えば、病院のエントランスや待合室のシーンがあるとします。空っぽの場所に僕ひとりがいると、セットになってしまうのですが、そこに5~60人のエキストラさんが入って動き出すと、絵に命が入るんです。エキストラさんたちの存在は、重要だなと改めて実感しました。
ーー恥ずかしながら、私は院内交番という組織の存在を知りませんでした。
近藤さん僕も知りませんでした。実在することに驚きました。
ーー原作コミックはお読みになりましたか?
近藤さん読みました。第3巻は、僕が演じる前川が表紙なんです。髪を伸ばしていてよかったなと思いました(笑)。
ーー前川をどのようなキャラクターだととらえましたか?
近藤さん人を助けることが生きがいだった青年が、夢破れて病院を去っていく。その心の機微を丁寧に表現したいと思いました。
ーーご自身と似ていると思ったところは?
近藤さん一生懸命に頑張るところは、似ていると思いました。そして、きっと彼は患者さんの笑顔を見ることが好きだと思うんです。僕もお芝居を観に来てくれたお客さんが笑顔で楽しむ姿を見るのが好きなので、そこは共感できました。