エストニアで同性婚法案の議決を後押しした話題作「完璧なタイミングだった」
男性同士の愛情をこんなにリアルに描いた作品は少ない
―これまでも許されない状況下での同性愛を描いた映画はありましたが、主演だけでなく共同脚本も担当されたトムさんにとってほかの作品にはない魅力を感じた部分があったのでしょうか。
トムさん最初にペーテル・レバネ監督から主演をしてほしいとアプローチをいただいたとき、男性同士の愛情をこんなにもリアルに描いている作品はあまり観たことがないと感じました。なかでも驚いたのは、厳しい軍隊を背景にしているにもかかわらず、これほどまでにセンシティブに描いていることです。
今回は共同脚本としても入ることにしたので、スケール感やサスペンス感というのは、監督と2人で話し合っていくなかでいろいろと練り上げていきました。
愛そのものが持つ普遍性を描いていると感じた
―オレグさんもチャレンジングな役どころだったと思いますが、出演の決め手があれば教えてください。
オレグさん僕が興味を持った理由は、愛情を特別なものとして描くのではなく、愛そのものが持つ普遍性を描いていると感じたからです。そして、俳優として面白いと思ったのは、普段は規律正しく生きているパイロットが持つ別の一面を演じられること。