韓国の人気俳優キム・ダミに「つねにワクワクさせられた」監督が明かす最新作の裏側
そのほかに大切にしていたのは、彼女たちの顔。光り輝く10代からときを経て変わっていくところまでを見せたかったので、描くうえでこだわったのは鉛筆による超写実主義の絵です。そこがオリジナルの映画や小説とは大きく異なる部分になっています。
キム・ダミさんは予想以上ものを毎回見せてくれる
―幅広い年代を見事に演じ切った主演のキム・ダミさんは素晴らしかったですが、キャスティングした理由を教えてください。
監督本作ではミソとハウンの10代から30代までの長い時間を描いているので、それを表現できる顔と演技力が必要だと考えていました。実際のキム・ダミさんは、幼い少女のようでありながら、いっぽうでとても思慮深くて人生の蓄積を感じられるようなところを持ち合わせています。
そういった両方の気質を持っている俳優なので、彼女が役に寄せていくというよりは、彼女自身が持っている自然な姿を映画のなかに溶け込ませてほしいという気持ちになりました。
―「現場で彼女の姿を見ているだけでワクワクした」ともコメントされていますが、撮影中の忘れられない瞬間といえば?
監督キム・ダミさんはテイクごとに期待を抱かせるような演技をしてくれたので、予定していた以上のものを毎回見ることができました。