韓国の人気俳優キム・ダミに「つねにワクワクさせられた」監督が明かす最新作の裏側
事前に話し合っていたことや準備していたことを忠実にこなすのではなく、カメラが回った瞬間に彼女は相手の俳優に応じてさまざまな顔を出してくれたのです。
その場で生まれる感情をものすごい瞬発力で受け止め、そして表現していく。彼女はそういうタイプの俳優なので、モニター越しに見ていてもつねにワクワクしていたほどです。特に予測できない感情が見れたときには、「次のカットにはどうやって繋いでいくんだろう?」と楽しみにさせられるくらい、変化に満ちた演技を見せてくれました。
妻とのご縁は神秘的なものを感じる
―本作では“ソウルメイト”となるミソとハウンの姿が描かれていますが、監督にもソウルメイトとなるような存在の方はいますか?
監督実は、この作品のシナリオを書いている最中に父を亡くしたのですが、同時に伴侶となる妻とも出会って結婚をしています。本作では人生における唯一無二の存在と出会う瞬間と、大切な人との別れについて描きたいと考えていましたが、そういった自分の経験もあったから『ソウルメイト』という映画を撮りたいと思ったのかもしれません。
僕にとってソウルメイトというのは、もっとも自分らしく生きていけるような相手のこと。