『頭のいい人が話す前に考えていること』から学ぶ、“相手に伝わる話し方”7つの黄金法則
【法則4】人と闘うな、課題と闘え
相手に勝つことを考えるのではなく、問題の本質に目を向けよう。
B氏が指摘しているのは、アン子の企画の懸念点。「ただ、このケースのように議論が白熱してくると、『相手に負けたくない』とライバル心に火がつき、本来争点であるべき課題ではなく、人と闘ってしまうことがあるのです。近年、相手を論破することが流行しましたが、実際のビジネスにおいては賢い態度とはいえません。本当に頭のいい人は、議論の勝ち負けにこだわらず、その奥にある課題を見極め、解決しようとします。相手の言いたいことに思いを巡らせ、話すことができるのです」
CASE 4
ある週末。マッチングアプリで知り合った人と、初めて会うことになったアン子。タイプだったため、印象よく振る舞おうとするが…。
【法則5】伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい
うまく話そうとしなくていい。大切なのは相手目線で話すこと。
アン子の渾身のアピールが相手に響かなかったのは、テクニック調の会話に原因があるよう。「自分ではよかれと思っていたとしても、相手の話に対して、その都度、型にはまった返事をするのは逆効果。