くらし情報『川島明「『あしたのジョー』がなければ、芸人になっていなかったかもしれない」』

2024年3月20日 19:00

川島明「『あしたのジョー』がなければ、芸人になっていなかったかもしれない」

そして最後に、幼馴染みのスマイルとやり合うという展開も胸を打つ。単純にスポーツ漫画とはいえない素晴らしい作品です。

卓球って、描くには結構スピード感が求められる展開が続くんですけど、一枚一枚の絵が素晴らしくて画集のようだし、躍動感もある。NSC時代に出合い、マンガの概念を覆されました。当時、自分たちでネタを作って先生に見せていましたが、発表前日の夜に本作を読んだせいで“もっとちゃんと深く描かないとダメだと”思い、作ったネタを一回捨てたことも(笑)。あれだけクオリティの高い作品を読むと、背筋が伸びますよね。

このキャラも好き!
川島明「『あしたのジョー』がなければ、芸人になっていなかったかもしれない」


川島さんが「お気に入りのキャラです」と名前を挙げたのが、ペコとスマイルの前に立ちはだかる強豪校の主将であり、卓球に人生を捧げてきたドラゴン(風間竜一)。最後の大会でスランプを克服したペコと戦うことに。


この表紙が好き!
川島明「『あしたのジョー』がなければ、芸人になっていなかったかもしれない」


川島さんが所有するビッグ コミックス版の表紙は、1巻はスマイルで、5巻にペコが登場する。「最終巻にようやくヒーローであるペコが出るところも、物語と同じ“おまたせ”感があって好きです。松本先生が計算していそうです」

『ピンポン』松本大洋
卓球に絶対的な自信と愛を持つペコ(星野裕)

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