14歳の少女がスーパースターと恋愛関係に…ソフィア・コッポラ監督が語る新作の裏側
監督50年代のドイツのパートは少し灰色っぽい感じにしていますが、グレースランドはビビットでカラフル、70年代は少しナチュラルなイメージにしています。ターコイズやピンクの服であったり、ゴールドのカーテンであったり、そういった色を使っていますが、過去の記録や写真を見ながら色彩設計をするのもおもしろかったです。
―また、音楽も素晴らしかったですが、今回はご自身の夫であるトーマス・マーズさん率いるポップロックバンド「フェニックス」が手掛けています。一緒にお仕事されてみていかがでしたか?
監督彼だけでなく、バンドのみんなとも仕事ができたのですごく楽しかったですね!それぞれが好きな楽曲をプレイリストとして持ち寄り、そこから作品に合いそうな音を見つけていくという方法を取りました。普段、私はこの時代の音楽はあまり聞かないほうではありますが、すごくおもしろかったです。音楽では大きなラブストーリーのなかにいるプリシラのエモーショナルな部分を表現したいと考えました。
―エルヴィスといえば、これまで主人公として描かれることがほとんどだったので、本作のように脇役として映画に登場することは珍しいことだと思います。