14歳の少女がスーパースターと恋愛関係に…ソフィア・コッポラ監督が語る新作の裏側
でも、周りから期待されたり、誰かにこうあってほしいと見られたりするような状況は、きっとみなさんにもありますよね?葛藤しながら自分のアイデンティティを見つける過程というのは、誰しもが通る道だと考えています。だから私にとっても興味深いテーマだと感じてしまうのかもしれませんね。―なるほど。また、監督の作品といえばファッションがつきものですが、今回はどういったところにこだわりましたか?
監督本作は衣装がとても多くて、1から作らなければいけないものもたくさんありましたが、50年代から70年代までのいろんなファッションが見られて、現場に行くのが楽しみでした。衣装を見るだけで、どこのシーンを撮っているのかがわかるので、それもおもしろかったですね。
―そのなかでも、注目してほしい衣装があれば、教えてください。
監督1つを選ぶのは難しいですが、結婚式のドレスはシャネルがオートクチュールで作ってくれたので、気に入っています。そのほかも、昔の写真を見て再現していますが、その作業は楽しかったです。
プリシラはエルヴィスの人間的な部分を見ていた
―色使いに関しても、全体的に意識されたことは多かったのではないでしょうか。