毎熊克哉「自分でもあっという間に死んだな…と (笑) 」 大河『光る君へ』“直秀ロス”を語る
硬派な人物を演じることが多いという毎熊克哉さんだが、一見似たタイプでも、繊細かつ多様にそれぞれの人物を演じ分け、役に命を吹き込んでいく。大河ドラマ『光る君へ』で演じた直秀もその一人だ。強さの中にも優しさと憂いを含むお芝居で魅了し、突然死を遂げた直後は“直秀ロス”がニュースになったことも記憶に新しい。そんな毎熊さん自ら「新鮮な役」だと話すのは、ドラマ『好きなオトコと別れたい』の黒川浩次について。
――定職につかずに主人公の白石郁子(堀田茜)の家に居候する、“どこか魅力的なダメ男”の浩次。これまで演じてきた役とは毛色が違うタイプですね。
毎熊克哉さん(以下、毎熊):最初に原作漫画を読んだ時、あれ、これ全然やったことがない役だと思いました。でも基本的に、そういう人物をどんどん演じていきたいんです。
自分にできるかな、という不安に向き合うのは結構しんどいことですけど、挑戦しなくちゃいけないと思うから。浩次は今まで演じた役の中でも最も軽い男で、撮影中ただヘラヘラしてたなっていう一日もあって(笑)。でも役者をやっていると、どこかでやりたがるというか、自分の癖で何かをしないとみたいなのがあると思うけど、今回はそれがないほうがいいと思いました。