野呂佳代「“ぽっちゃり系にも輝いている人はいる!”という思いがあった」 アイドル時代を振り返る
直接言われたりもして辛かったけれど、結構図々しいところがあるので“年齢も一番上だし、人気ないのは当たり前じゃん”と気持ちを切り替えることにしたんです。
――今でこそ美の多様性が謳われていますが、野呂さんは当時から視野が広かったんですね。
痩せられなかっただけっていう面もあります(笑)。痩せた方がカッコいいかも…という考えが浮かぶ一方で、それと同じくらい“ぽっちゃり系にも輝いている人はいる!”という思いもあって。なので、自分ができることをいつも探していた気がします。ダンスもアイドルに寄せず、確固たる自分のスタイルを貫いてブラックミュージック系のダンスを踊ってました。
――「もっとアイドルっぽく踊りなさい」と指導されたことは?
自由にやっていいよって言われてました。私たちの頃のAKBって、個性の塊だったんですよ。
チームA、K、Bでもそれぞれ個性が違うので、振りは揃えても表現方法はその人次第って感じでした。
――総選挙などのシステムは過酷な印象がありましたが、メンバー同士の関係性はどうでしたか?
選ばれたり選ばれなかったりが常に付きまとう環境でしたが、モメることは一切なかったですね。