猫さまに転生したヒトみたい! 犬派だった飼い主がひれ伏した猫さまの人心掌握術とは
後から隣人に聞くと、地上階の中庭まで降りてきたらしく、少しうろうろと歩いた後は、また3階の自分の家を迷わず見つけて(どの階数のアパルトマンもみな似たような外見なのに!)、その前で私たちの帰りをじっと待っていたそうです。忠誠心に感動しました。
シマシマからは柔らかさ、静けさ、美しさを感じます。猫はいつも美しくエレガントです。なんたってシマシマは穏やかで、面白いことが多いので毎日の生活が楽しくて仕方ありません。私たち夫婦は子どもがいないので、シマシマは大事な子どものような存在でもあり、時には寄り添ってくれる親友のようでもあります。また、世知辛いパリの暮らしを一緒に乗り越えてくれる戦友のような存在でもあり、黙って私たちの疲れを癒してくれるようなセラピストのような存在でもあります。
ーー毎日ピアノの音が流れる生活のなかで、シマシマさまは楽しい毎日を送っています。
猫さまが苦手だった飼い主が猫さま好きになった話も興味深いですね。シマシマさまとの毎日は充実したものになっている様子がよくわかりました。でも田舎に行った時に小ネズミのプレゼントは少し控えてください(笑)。著者情報
松永学
猫さま好きフォトグラファー。