くらし情報『「事態はあらゆるレベルで悪化している」フランスの気鋭監督が映し出したパリの知られざる真実』

「事態はあらゆるレベルで悪化している」フランスの気鋭監督が映し出したパリの知られざる真実

この夏さらなる盛り上がりが期待される都市である、パリ。日本でも人気の高い観光地ですが、そんななかでご紹介するのは、見たこともないパリの姿を映し出している話題作です。

『バティモン5 望まれざる者』

目次

・『バティモン5 望まれざる者』
・ラジ・リ監督
・圧力に近いような動きを感じることもあった
・扱っている題材は、自分自身が経験してきたこと
・「戦い続けていく女性を描きたい」という思いがあった
・日本には強い感銘を受ける部分がある
・“不都合な真実”が私たちに問いかける
・目が離せない予告編はこちら!
・作品情報
「事態はあらゆるレベルで悪化している」フランスの気鋭監督が映し出したパリの知られざる真実


【映画、ときどき私】 vol. 645

パリ郊外にあるのは、「排除された者たちの地帯」という語源を持つ「バンリュー」と呼ばれる地区。ここにはいくつもの団地が立ち並び、労働者階級の移民家族たちが多く暮らしている。その一画にあたるバティモン5では再開発のために老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進められていた。

そんななか、臨時市長となったピエールは、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。しかし、横暴なやり方は住民たちの反発を買ってしまう。そして、移民のケアスタッフとして長年働いているアビーたちを中心とした住民側と、市長を中心とした行政側が、ある事件をきっかけに衝突。
やがて激しい抗争へと発展していくことに…。

日本では知ることのできないパリの“暗部”を垣間見ることができる本作。今回は、ananwebに4年振りの登場となるこちらの方に、その裏側についてうかがってきました。

ラジ・リ監督

「事態はあらゆるレベルで悪化している」フランスの気鋭監督が映し出したパリの知られざる真実


2019年に発表された長編映画監督デビュー作『レ・ミゼラブル』で主要な映画祭の賞レースを席巻し、世界にその名を知らしめたラジ・リ監督。

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