芸術レベルのグッズも登場! パリ・東京・大阪の名コレクションが集まる「TRIO展」
~7月7日(日)
続いては、「まどろむ頭部」のトリオ。絵画2点と彫刻1点の組み合わせです。
デ・キリコの作品に描かれている頭部は、顔の表情がないマネキン。異世界のような、夢の中のような、独特の雰囲気が感じられます。
頭部だけのブランクーシ作品もミステリアス。表情からは神々しさも感じられます。
イケムラレイコのパステル画もまた神秘的な雰囲気。《樹の愛》という概念を表現しているそうです。
クールなデフォルメにしびれる!彫刻トリオ
トリオ、テーマ〈デフォルメされた体〉左:柳原義達《犬の唄》1961年東京国立近代美術館、中央:ジェルメーヌ・リシエ《ランド地方の羊飼い》1951年大阪中之島美術館、右:イヴ・クライン《青いヴィーナス》1962年パリ市立近代美術館
最後は、彫刻のトリオ。すべて人物の彫刻ですが、どれも均整の取れた美しい姿ではありません。テーマは「デフォルメされた体」。
リシエの彫刻は足の部分が異常に細長くなっていますが、これは羊飼いたちが竹馬に乗る姿を表したもの。
このリシエに影響を受けた日本の彫刻家、柳原の裸婦像は肉付きがよいですが、戦争へのレジスタンスがこめられています。