『ミス・ターゲット』で共演! 上杉柊平が語る、松本まりかの魅力「本当に笑顔が素敵な人」
上杉:わざわざそう演じたわけじゃなくて、そうなっちゃった。それが演じていても面白いところ。
――すみれと宗春の自己肯定感は高いと思いますか?
松本:すみれは高いと思います。宗春の「すみれさんは“よもぎ”みたいな人」というセリフのように、すみれは過酷な環境で育つよもぎのように壮絶な人生を歩んできたにもかかわらず、卑屈になったり悲劇のヒロインになったりしない。きっと辛い日々の中で自己否定する暇もなく、生き抜いてきた強い人なんじゃないかな。
上杉:宗春は和菓子職人としての自分に満足しているし、誇りを持って働いていることが幸せだと信じているので、すみれに会うまでは自己肯定感が高かったはず。でも初めて外の世界を見て、恋を知ったりするうちに、レベルゼロのステイタスが見えてきて、自己肯定できない部分が増えていきます。
――宗春は小豆や大福と話したりもしますが、それも自己肯定感を上げるための一つだったり?
上杉:さすがにその宗春のメンタル的なところには理解が追いつかないと思ったけど(笑)、でも僕が草木に話しかけるのと一緒かなって思うとわかる気もします。
松本:そうだね。でもすみれも、お金の前では自己肯定感が低くなるのかも。