40周年を迎えた岸谷 香「この先もこれでいい」20代から変わらぬ音楽への思いを再発見
小学校では合唱大会や学芸会で伴奏していましたし、国立大学の附属の学校だったから同級生はそのまま進級するので、中学校でも“ピアノが弾ける子”だとみんな知っていて、先輩から誘われたことがきっかけでバンドを始めました。
――プロを目指したのはいつ頃だったのでしょうか。
もともと明確にプロになると考えていなくて。思えば、そういう人生になると決められて生まれてきたんだろうなっていうぐらい、気がついたら音楽をやっていた感じなんです。もちろんオーディションは自分で受けたんですが、その時期は高校受験を失敗して、行きたくない学校だったので、やめる口実としてオーディションを受けたら受かったんです。
――きっと音楽の道に導かれたんですね。
振り返ると、あのときは音楽しかなかったんだろうと思うんですが、よく16歳で音楽をやる環境が整ったなと。さらに、両親は私の選択によく「イエス」と言ったなというのは、いまも最大の謎です。
――その後、プリンセス プリンセス時代は非常にお忙しかったのでは?
そうですね。16歳で芸能活動を始めたときはよくわからないアイドルバンド(プリンセス プリンセスの前身バンド時代)