40周年を迎えた岸谷 香「この先もこれでいい」20代から変わらぬ音楽への思いを再発見
と題して、プリプリのアルバム1枚をセルフカバーするという、周年ならではの特別ツアー中ですね。さらに9月からは「KAORI PARADISE 2024」と題したひとりの弾き語りツアーを開催と、いろいろなスタイルで年間ライブをされています。
バンドツアーと弾き語りツアーは私の二大柱です。どちらか片方だけのライブになると私じゃない感じがして。両方あっての私ですし、“岸谷 香というアーティストはどういう人?”と言われたら、人と違う特徴がこの「二足のワラジで歩いています」というところだと思っています。
――実際、ツアーの手応えはいかがですか?
プリプリのアルバムをまるごと1枚の企画は、スタッフから提案されて、最初は躊躇していました。新曲も出していますし、いまのバンドUnlock the girlsでやりたいこともいっぱいなのにと。ただプリプリを解散してから、1回も当時のアルバムを聴いていないから、この機会にまた聴いてみようかなと思ったんですよね。
そこでプリプリのとあるアルバムを聴いたら、さっき「二足のワラジで歩いています」と言いましたが、そんな二つの支柱を持ってライブを重視してやらなきゃと思ういまの気持ちと同じく、当時のアルバムのなかにも信念を持って音楽をやっていて絶対に届けたいとがんばる20代の自分を感じました。