韓国の名優クォン・ヘヒョ「好きなことを仕事にできていなくても、悩まなくていい」と語る意味
―はい、かなり気持ちが楽になりました(笑)。
クォンさんほかにも、これがみなさんにとってなぐさめになるかわかりませんが、私自身もいまだに自分が好きなものや上手くできることがわかっていません。だから、いまでも悩んでいますし、これは一生続くものだと思っています。それだと自分が“不完全”だと感じるかもしれませんが、だからといって不安に思う必要はありません。
韓国でも日本でも、夢や幸せについてよく話されていると思いますが、私はそういったものは実存しないと考えています。なので、あえて探さなくてもいいのではないかなと。それに自分の職業と好きなことが必ずしも一致するわけではありません。もし、一致している人がいるとすればそれは本当に幸運に恵まれた方です。
だから「もし自分が好きなことを仕事にできていないと感じていても、それで悩むことはないですよ」というのは若い世代の方々に伝えたいです。
インタビューを終えてみて…。
渋くてクールな“大人の男性”というイメージを持っていましたが、撮影時からチャーミングな笑顔全開のクォン・ヘヒョさん。インタビューでも、冗談を交えながら笑わせてくださいましたが、映画について話されるときの真剣な表情とのギャップもステキでした。