松平健「私はもう、若い人が考えてくれるおもしろいことに乗っかってるだけです (笑) 」
だからこそサンバで歌い踊る姿を見たとき、そんな時代劇のスターがなぜサンバ!?と驚いた人も多かったのでは。
松平:私はもともとレビューやミュージカルが好きで、歌い踊るのも大好き。役者を目指して上京し、最初に劇団に入っていた頃は、日劇(日本劇場:かつて東京・有楽町に存在した劇場)という大きな劇場で、いわゆるショーにも出ていましたし、舞台をやるようになってからは、毎年ブロードウェイにミュージカルを観に行くくらい、好きなんですよ。
――つまり時代劇もお好きだし、サンバも大好き。
松平:おっしゃるとおり。でも確かにあの曲が世に出たときには、「将軍のイメージが吹っ飛んだ…」と言われたのを覚えています。
――「マツケンサンバII」の曲が生まれた経緯を教えていただけますか?
松平:私は長年、舞台をやっていまして、その構成が第一部が芝居で第二部が歌と踊りのショーなんです。そのショーのフィナーレ用に曲を作っていて、「松健音頭」から始まり、「まつけん小唄」「松健数え唄」ときまして、そのあとラテンがいいなと思って「マツケンマンボ」が生まれて。
――松平さんが、「ラテンがいいな」とご提案されたんですか?
松平:そう。