松平健「私はもう、若い人が考えてくれるおもしろいことに乗っかってるだけです (笑) 」
いつも私が「マンボでどうですか?」とか「次はサンバでお願いします」とか、要望を出すんです。それで、「マツケンサンバI」を2~3年やったんですが、そろそろ新しいのを作らないと…となり、出来上がったのが「マツケンサンバII」。それが’94年です。最初の振り付けは日舞の先生だったので、全然今と違う感じでね。それで、’97年にアメリカ公演が決まり、劇団時代に日劇で共演していたマジー(真島茂樹さん)に新たに振り付けをお願いして、衣装もアメリカ向けにスパンコール生地の着物に替えて。
――アメリカでの反応はどうでした?
松平:なんかすごいウケてました。それで帰国後は、日本の舞台でもこのスタイルでやるようになったんですが、最初の頃、日本のお客さんは笑ってる人が多くてね。
――それはいい笑いですか?
松平:いや、冷ややかな笑い(笑)。
でも徐々にいい笑顔に変わっていって、最終的には皆さんとても幸せな顔をされていました。
――「マツケンサンバII」で歌い踊るのは、松平さんにとってはどんな楽しみや喜びが?
松平:サンバは、観に来てくれたお客さんに楽しんでもらって、喜んでもらうためにやっているんです。