22歳のシンガーソングライター、汐れいら「満足度99%を目指します」
それを知ったときに、曲にしたいなと思いました。
――3曲目「うぶ」は、結婚する娘を見送る父親の目線というのが珍しいですね。
サビから書き出した曲なんですが、そのときはまだ視点が決まっていませんでした。曲を作っていくうちに、誰だろうな、お父さんの目線かなと定まってきて。歌詞を読んでいくと、娘へ送った気持ちではなく、普通の男女のラブソングにも見えるようになっています。どんなパターンの曲としても、受け取ってもらえたらいいなと。
――7曲目「備忘ロック」はアンニュイな感じで、彼女のことでしか曲を作れないバンドマンの歌だそうですね。
「備忘ロック」は、最初のサビの「僕の青春は」から言葉が生まれてきました。
でも、「青春」というひとことで片付けていいのかな、ありきたりの言葉じゃないのかなと考えると、あまり青春という言葉は使いたくないと思ったり。歌詞を書いていくうちに、次第に青春にもいろいろあって、普通の主人公がこの曲を歌ったらダサいかもしれないけれど、「バントマンの曲ならいいかも」と感じて。彼女を振るバンドマンはけっこういるけれど、そうではなく、最終的に彼女のために最後の曲を歌うバンドマンを主人公にしました。