22歳のシンガーソングライター、汐れいら「満足度99%を目指します」
全部作り方が一緒なわけではないんですが、だいたいは歌っているとメロディと一緒に歌詞が出てくることがあります。それで「これを使おう」となったときに、その言葉から派生して、歌詞の世界や曲ができていく感じですね。
――では今作のタイトル『No one』に込めた思いは何ですか。
いつも誰ともかぶらない曲を作りたいと思っていて、このEPにも、この世界にいるかもしれないし、いないかもしれない誰かの曲たちを詰め込みました。さらに「No one(ノーワン)」と書いて、「ナンバーワン」という意味もあって。誰かのためではなく、自分にとっての1番になりたいという思いも込めています。そして、こういう何個か意味がある言葉が好きというのもあって、このタイトルにしました。
――1曲目「糸しいひと」は、とらえ方の違いですれ違うふたりを歌っていますが、どのようなことから曲が生まれましたか。
この曲は、漢字の音読みと訓読みの違いが気になって、調べたことがきっかけでできました。「訓読みだけで いいのにね」と歌詞にもあるんですが、音読みだけを聞くとそれだけでは言葉の意味がわからないけれど、訓読みにすると意味がわかる。