山本耕史「自分の中で新たなビッグバンが起きたらと期待しています」『RENT』に26年ぶりに挑む
もうやることはないだろうと思っていた『RENT』をまたやれるということに『ありがとうございます』という嬉しさと同時に、今は、どうなるんだろうというドキドキだったり、お客様はこの日米合作をどう楽しんでくれるんだろうという興味だったり、いろんな気持ちが交じり合っています」
上演のスタイルは海外招聘版と同じく英語で、日本語字幕が出る形でおこなわれる。もちろん山本さんも全編英語だ。
「26年前も僕にとってはチャレンジングな作品でしたけれど、またもこの作品は僕に大きなチャレンジを与えてくるんだなと思っています。日本語では演じた経験のある役ですし、物語はもちろん、どこの場面でどういうことが巻き起こるのかも、すべて理解はしています。ただそれを表現する言葉が違うとなると、感情をどこでどう表現したらいいのか、言葉の壁をどの程度越えていけるのか、自分にとっては今までで一番大きなハードルかもしれません。今、先生について発音の勉強もしていますけれど、パフォーマンスをするうえで、言葉や発音にばかり囚われてしまうのもよくないので、そこでのバランスをうまくとって演じられたらとは思っています」
貧しいながらも夢を追いNYに暮らす若きアーティストたちを描いた『RENT』。