山本耕史「自分の中で新たなビッグバンが起きたらと期待しています」『RENT』に26年ぶりに挑む
当時の勢いには敵わないですが、初めて英語で演じるということで、自分の中で新たなビッグバンが起きたらと期待しています」
作品自体、さまざまなボーダーを超え、普遍的な愛を描いた物語だが、今回さらに人種や国境、そして言葉の壁も越えての上演となる。
「きっと今回のカンパニーで、僕が一番年上になると思います。とはいえ、この作品を演じるうえで絶対に必要とされるエネルギーだったり躍動感というものは、大丈夫だと言える自信はあります。ただ、前回『RENT』をやり終えた後、この作品以上にのめり込めるものが見つからずにもがいていた時間がかなり長くありました。今回、再び『RENT』をやることで、また自分の中にあのときのような葛藤が生まれるのかもという心配もあるんです。26年前にこの作品で広げてもらった自分の風呂敷が、ここで閉じるのか、それともまた新しく開くのか…自分のベクトルがどっちに向いていくのか、僕自身も今は全然想像がつかないんですけれど(笑)」
『RENT』とは?
世紀末のNY。映像作家を目指すマークは家賃も払えない貧しい生活をおくっていた。共に暮らすロジャーはHIV陽性で、恋人を失ったことで引きこもりの日々。