新感覚の展示が話題! 『チームラボボーダレス』がサウジアラビアにも誕生
そうした街の特性と、ボーダレスというコンセプトは、親和性が高いと思いました。オープンするためにジッダに行きましたが、街の人たちがみんな明るくて、優しくて。あまり言葉は通じなくても、一緒に作ってくださる方たちと“良いものを作ろう”と気持ちが通じ合うような場面もたくさんありました。本当に素敵な場所なので、作品を観ることをきっかけに、旅行してほしいです。建物は今作のために作られたものですが、天井がものすごく高く、強い没入感が味わえるのではないでしょうか。とても素敵な空間になっていると思います」
ここでしか観ることのできない、《Persistence of Life in the Sandfall》という作品がある。
「鑑賞者が花に触れると、花びらが散って枯れたり、落ちてくる砂に触れると砂が割れるという仕様になっています。チームラボは、ジッダという街やサウジアラビアという国で積み上げられてきた、人々の営みや自然などの連続性を美しいと思っていて、そうした概念を表現したものです。
落下する砂や、その中で生まれ育ち、散っていく花を見ながら、月日の流れや歴史を感じてもらえたら。長い時間のサイクルを短く凝縮して表現できるところは、デジタルという素材を使うことの、ポジティブな一面だと思います。