くらし情報『気鋭の映画監督・山中瑶子「多様な人が監督をできたらいいですよね」』

気鋭の映画監督・山中瑶子「多様な人が監督をできたらいいですよね」

『ナミビアの砂漠』を作る過程では、ある“ボーダー”を突破できたと振り返る。

「昔はあまり人のことを信用していなくて、自分で全部決めたかったんです。ウェス・アンダーソン作品とか、すべてにおいて監督の意思が反映されているように見えて、それが映画なんだと思い込んでいました。でも、私ひとりのアイデアだけでは幅広い人に届けられないと気づいて、今回はアイデアでも、思ったことは何でも言ってほしいと、初めてキャストやスタッフにもお願いしたんです。そうしたら現場の風通しがすごくよくなって、楽しく作れたんですよね。独善的な考えを取り払えたことは、私にとっても映画にとってもすごくよかったです」

『ナミビアの砂漠』(2024年)

気鋭の映画監督・山中瑶子「多様な人が監督をできたらいいですよね」


夢も趣味もなく、毎日をただ生きるだけの21歳のカナ(河合優実)にとって恋愛も暇つぶし。甲斐甲斐しく世話を焼くホンダ(寛一郎)と同棲中に、自信家のクリエイターのハヤシ(金子大地)と関係を持つ。ホンダと別れ、ハヤシと暮らし始めると、やるせない想いが心の澱(おり)となっていく。
9月6日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

やまなか・ようこ1997年生まれ、長野県出身。

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