クレイジーケンバンド・横山剣「いつも最後のアルバムと思いながら作ってますよ」
北欧といっても、昔の1960年代のフィンランドのサウンドみたいなテイストですね。
――この曲はインストですが、以前からこういった歌唱のない曲を数曲、アルバムに収録されています。
歌モノよりも、バート・バカラックとか、本当はイージーリスニングが好きなんです。シンガーソングライターが台頭してから、歌モノもいいんだな、と思うようになったけれど。ユーミンさんとか、山下達郎さんとか、矢沢永吉さんとかを聴いて、自作自演の曲も素晴らしいと思うようになりましたね。
――8曲目「おお!マイガール」は剣さんの作詞作曲です。
ずっと前からある曲で、頭のなかでずっと鳴っていたけど出すタイミングがなくて。毎年候補に入れながらも、ちょっと恥ずかしくて、いつも引っ込めていた曲です。
今回、いまが出し頃だと思って収録しました。何のひねりもない、まっすぐな歌詞のシティソウルです。
――まっすぐな歌詞だから、少し気恥ずかしかったのですね?
それもありますし、サウンドがちょっと古くさいかなと思っていたんですけど。いまは古いからダサいなんて言う人はいなくなったでしょ。僕らにとって「古い!!」はある意味、褒め言葉だったりもする。