特別ではないけれどかっこいい…! 映画監督・大九明子おすすめの“女バディ”作品
男のバディものも素敵だけれど、女の2人組が活躍する物語を、もっともっと楽しみたい。実は今、そんな作品のニーズが高まっている…という噂が、SNSを中心ににわかに拡散中。映画監督・大九明子さんが“女バディもの”について語ります。
痛快そうで、おもしろそう。バディものという言葉には、そんな雰囲気を感じると言うのは、映画監督の大九明子さん。女バディものと聞いて真っ先に浮かぶのは、ドライブ旅行に出た先の店の駐車場で、レイプされそうになったテルマと、彼女をレイプしようとした男を撃ち殺したルイーズという、中年女性2人の逃避行物語である映画『テルマ&ルイーズ』。30年以上前に作られた、女バディ映画の金字塔的作品だ。
「二人が仲良くいろんなことに立ち向かっていく。
その姿にワクワクしたりドキドキしたり。そんなところが楽しい映画です」
大九さんがこの作品に惹かれるポイントがもう一つ。それは主人公のバディ二人が、特別な存在ではない、ごく普通の女性であるということ。
「どんな作品でも主人公は主体的な存在でなければ物語は成立しないわけで、それはバディものでも同じこと。私はどんなドラマでも映画でも、女性の描かれ方がとても気になってしまうんです。