甲斐翔真、望海風斗とは「空気感に近しいものを感じています」 共演作を通して互いの印象を語る
で恋人同士を演じています。この作品で、望海さんは平原綾香さんとWキャストでナイトクラブの花形スターであるサティーン、甲斐さんは井上芳雄さんとWキャストで若きアメリカ人作曲家のクリスチャン役で出演しています。
望海:Wキャストなので、稽古でも翔真くんと組む機会は限られていたのですが、稽古の最初の頃はふたりで歌いながらもゲイブがよぎる瞬間がありました。
甲斐:僕は作品ごとに全然違うスイッチが入るので、『ムーラン・ルージュ~』が始まってからはもうサティーンとしてしか見てなかったです。僕は毎回舞台でいかに本物でいるかっていうところを目指しているんですが、サティーンもつねに本物として舞台にいてくださるので、クリスチャンとしては毎回グッとくるところが変わるんですよね。それは再演中の今も同じで、そこがやっていて楽しいところです。
望海:それは私もそう。一瞬で恋に落ちる日もあれば、彼の言葉にだんだん気持ちがほぐされていく日もあるし。
あと私は、翔真くんのクリスチャンの計算のないまっすぐさが毎回心に刺さるかな。
――そして、ミュージカル『イザボー』では再び親子役。フランスの歴史上“最悪の王妃”と呼ばれもっとも嫌われた王妃・イザボーの生き様を描いた作品ですが、望海さんがイザボーを、甲斐さんは、母から愛情を受けることなく育ったシャルル7世役でした。