サニーデイ・サービス 曽我部恵一「かけがえのないファンの人たちに歌うことが一番大事」
という曲以降、10代や20代の若い世代で聴いてくれるかたも増えてきているので、そういう人たちにも最大限応えたいと思って活動しています。バンドは活動の仕方がある程度決まっていて、ライブをやるにしても、大勢の人がいるなかで演奏することのほうが多いから、できるだけみんなに感動してもらえる音楽を作りたい。
一方、ソロは僕のメモや習作みたいなものでも残したいなあと。だから未完成でも、ソロだったら出せるんです。サニーデイは未完成なものを記録として残していくつもりがあまりないんですよ。でもそれは、ソロという出口があるからかもしれないけど。僕名義で出ている曲は、世界中の誰かひとりの心にドンと刺さったらオッケー!みたいな気持ちで出しています。
――曽我部さんのソロ曲もたくさんのかたの心に刺さっていると思いますが…。
いや、刺さってないですねえ、わかんないけど(笑)。まあ、ソロは本当に自分の個人的なものでもいいんですよ。音楽ってそういうところもあるから。大勢に聴かれた曲だから偉いとか、素晴らしいとかは一切ないので。でも、あまり知られていないような音楽でも、すごく自分の心には刺さるもの、感動をくれるものって、あるじゃないですか?そういう音楽がないとつまらないし、僕のソロはそういうことでもいいかなと。