河合優実×金子大地×寛一郎。新世代の競演で魅せる、映画『ナミビアの砂漠』。
河合:カナはハヤシが抗っていると気づいてるけど引かない。だから二人は激しいバトルをするのだろうと。
寛一郎:ホンダはカナへの共感性が高く、いわゆる尽くすタイプ。ナルシシズムが強すぎて、意外性も面白みもない。そりゃカナも違う人に行っちゃいますよ。優しすぎる男はつまらないってことです(笑)。
――anan読者はカナ世代も多く、やりたいことが見つからずもがいている方もいると思います。そういう人はどうしたらいいでしょう。
河合:私は幸運にもやりたいことが見つかった側ですが、なかなか目標が見つからないのは苦しいです。でも『ナミビアの砂漠』は、頑張ってそこから脱していい状況を目指そうとする映画ではなくて、同じような日々が過ぎていく時期もあるよねって言っているだけなんですよね。無理に成長しようとしなくて大丈夫、いつかどうにかなるからって。このカッコいい青春映画が、今の自分を肯定してみようと思うきっかけになってくれたら嬉しいです。
金子:河合さんの仰る通り、無理に変わろうとしなくていいと思います。人それぞれいろんな生き方があって、それぞれが人生の主人公ですから。
寛一郎:生きづらさを実感しているのであれば、その理由もわかっているんじゃないかな。