最短かつ最強のメソッドは? 眠っているポテンシャルの引き出し方
一方で、「自分を深く知るためには、不得意なことに目を向けることも時には必要です」と、心理テスト研究家の津田秀樹さん。
「今の自分は、過去の積み重ねでできている部分が大きいが、人が経験できることは限られているし、年を重ねると得意なことにしか興味を持たなくなりがち。しかし、時には自分らしくないこと、やったことがないことにも挑戦すると、自分でも知らなかった新たな一面を発見できます。それが自分の可能性を大きく広げることに繋がります」
自分と向き合うことって難しい…そんな人のためのファーストアクションは?
自分を知ることが大事とはいえ、そもそもどう向き合えばよいのか分からない人も多い。
「まずは、その時に湧き上がってきた感情に寄り添ってあげるだけでOK。たとえば気分が落ち込んだ時は、自分に向かって『どうしたの?』『しんどいよね~』『大丈夫だよ!』など、友達を励ます時に声をかけるように、自分で自分に優しく声をかけてあげましょう。心理学用語で『メタ認知』という言葉があるのですが、自分の感情を一歩引いた場所から客観的に観察することで、自分を理解することをいいます。日ごろから自分の感情を気にかけてあげるクセをつけておくと、その時の状況を冷静かつ的確に捉えられるようになり、様々な感情に流されずに自分の解像度を高めることができます」