渋谷すばる「自分は歌いたいんだなってことにあらためて気づいた」
それをやれる人は他にいっぱいおるやろうし。だから僕はつねに全裸でやってる感覚です。全裸で歌ってる人ってあんまおらんと思うけど。
――全裸感覚となると、自分のすべてがさらされるわけで、恥ずかしさもあると思うんですが、それはどこかで克服されている?
…しんどいですよ。でもそうじゃないとアカンねやと思ってるところはあるかもしれない。それでここまでやってきていて、それ以外のやり方もわからへんし、そこをやらな俺じゃなくなるんやろうなとも思うし。
――先ほどおっしゃっていたレコーディング前に不安になるというのが意外でした。ここまでキャリアを重ねてきて、どんなことを不安に感じるんだろう、と。
これでいいんかなって不安かな。歌い込んでいるときって、自分ひとりでやってるだけやから、誰かが何かアドバイスしてくれるわけでもないし。年々、いいも悪いも誰も何も言ってくれへんくなるからね。その怖さ。自分ではわからへんくなるから、とにかく回数を重ねるしかないんですけど、大丈夫なんかなってずっと思ってる。
――そういう気持ちは、若いときからありました?
単純に、前までは周りにいっぱい仲間がいてみんなで答えを出せてた部分がたくさんあったけど、今はそうじゃないからね。