竹内まりや「ファンのみなさんは、同志のような存在」 デビュー45周年を迎えて思うこと
23歳で飛び込んだ音楽業界。運命のパートナーと出会い、珠玉のナンバーを生み出し続けたこの45年。輝かしいヒストリーの先に見えるのは、どんな景色?これまでもこれからも私たちを彩ってくれる竹内まりやさんの魅力が詰まった、貴重なメッセージが届きました。
大好きな音楽で、人を幸せにすることができる。音楽を仕事にできた私は、幸運です。
幼い頃に洋楽の魅力に目覚め、高校時代にアメリカに留学、大学で音楽サークルに夢中になり、そこでのバンド活動がきっかけでレコードデビュー。なるほど、10代からミュージシャンを目指していたのか…と思いきや、実はまりやさんは、洋楽雑誌の編集者になりたかったのだとか。
「私が小学生だった頃ですが、星加ルミ子さんという女性編集者が、日本人で初めてビートルズと単独会見し、『ミュージック・ライフ』という雑誌にインタビュー記事を書いたんです。
洋楽、特にビートルズが大好きだった私はその記事を見て、“この職業になるしかない!”と思い、そのためにはまず英語をマスターしなければと考えて、高校時代にアメリカに留学しました。大学に入ってからも卒業したら出版社に…と思っていたんですが、留年している上に当時出版社は狭き門でしたから、諦めて。