“日記本ブーム”到来、背景にはコロナ禍やSNSの普及? おすすめ日記本8選
日記を書籍化した「日記本」が注目される昨今。2020年4月、下北沢にオープンした日記の専門店『日記屋 月日』のディレクター・久木玲奈さんと店長・栗本凌太郎さんに日記を読む醍醐味と、読者におすすめの日記本を聞きました。
日記を“読む”
日記を“読む”ことで、想像が掻き立てられる。
多くの客が訪れ、日記本ブームを牽引する『日記屋 月日』。これまでに取り扱ったタイトルは1000を超え、自主制作本の持ち込みも年々増えているという。
「過去何度か日記ブームはありましたが、私たちがお店をオープンした2020年以降の実感として、コロナ禍のタイミングが重なったことも影響していると思います。同時に、文学フリマなど個人で出店できるマーケットが注目を集め、新たな書き手たちも発掘されていきました」(『日記屋 月日』ディレクター・久木玲奈さん)
「オンデマンド印刷など、本の形にすることが容易になったことも関係していると思います。あとはSNSの普及により、個人で発信することに抵抗がなく、他者の個人的な日記を読む行為が自然と受け入れられたのではないでしょうか」(『日記屋 月日』店長・栗本凌太郎さん)
日記を“書く”ことは内面を探るような行為だが、日記を“読む”ことは誰かの風景から想像を掻き立てられる行為かもしれない。