【佐々木奈美の「子どもといっしょにトトノエル」】 第5 回 ゲームでお片付け習慣をつくる
例えばここで使うのは、ファイルボックス。
直線でつくられた収納ボックスはとても優秀で、空間を無駄なく仕切り、物に居場所を誘導してくれます。無駄なデッドスペースを作らないのもこのアイテムの魅力。スペースを最大限に有効活用しようという覚悟さえうかがえますね。
これをテレビボードの引き出しにはめ込むと…
手前から奥まで、空間を縦に仕切ることができました。この線引きされた空間こそが、整うコツ。逆に、ファイルボックスがない状態だと、境界線はあいまい。片付ける人が適当に物を放り込んでしまう状況が生まれます。
線引きされた空間では、物をきっちり分けて収納できるようになります。また、壁があることで物を立てて収めることができるようになり、物を空間に差し込むように収める作業に変わります。
この作業の気持ちよさ、伝わりますか。
さらに同じ物、似た物は、隣同士に収納します。カテゴリーを類似した物同士で並べることは、使う人、収める人に、物言わずして「ここだよ」と伝える力があるのです。
“整った景色が、人の行動を整える。”ということが伝わるとうれしいです。