2回の出産、仕事と子育ての両立について、会社や上司からは理解されていないとの実感があったと言います。
加えて3.11の東日本大震災。
帰宅困難に陥いり子供たちを案じながら歩いた経験から「子供の近くで働ければ」との思いを強くされます。
同時に、自分と同じように働く女性のために何かできないかと模索を始めました。
「責任ある仕事がしたい。子供に習い事もさせたい。働くママは、仕事でも子育てでもどんどん欲張りになっていくんです。
でも、常に100%で稼働していると、イレギュラーなことが起きた時に受け入れる余裕がないんですよ。
いっぱいいっぱいのなかで、何かしら楽になることはないかと考えたとき、私にできることは子供のそばで働ける空間作りだなと思ったんです」と高田さん。
通勤時間という“無駄”を省く
最近では事業内託児所を開設する企業も増えてきましたが、その恩恵に預かれるのはごく一部のママたちにすぎません。高田さん:「基本的に託児所を持つような大企業は都心にあります。会社近辺に住んでいるママ以外は、満員電車に子供を乗せることになります。
大人でさえ苦しい状態の電車に幼子を乗せたいとは思いませんよね。