国立新美術館で開催「ミュシャ展」レポート!大迫力の「スラヴ叙事詩」全20作は必見!
は、そのすべてが巨大な作品。古代から近代のスラヴ民族の苦難と栄光を映し出す、一大スペクタクルです。
大迫力!チェコ国外で世界初の全作展示「スラヴ叙事詩」
今回の「ミュシャ展」の見どころは、いままでチェコ国外では世界で初めて全20点を展示するもの。1928年に発表され、プラハ市に寄贈された「スラヴ叙事詩」ですが、長らく日の目を見ることがありませんでした。1960年からモラヴィアのモラフスキー・クルムロフ城でひっそりと夏期のみ展示されていたものの、ほぼ見る人はおらずという状態。2012年になってプラハ国立美術館ヴェレトゥルジュニー宮殿(見本市宮殿)にて全作品がついに公開されました。
左から「原故郷のスラヴ民族 トゥーラニア族の轍とゴート族の剣の間に(部分)」
「グルンヴァルトの戦いの跡 北スラヴ民族の連帯」
「ヤン・アーモス・コメンスキーのナールデンでの最後の日々 希望の消滅」
プラハ市立美術館
まず部屋に入って驚くのは、その作品の大きさ。縦6メートル、横8メートルという圧倒的なスケールで、見るものをスラヴ民族の歴史の世界に誘います。
原故郷のスラヴ民族トゥーラニア族の轍とゴート族の剣の間に
プラハ市立美術館
最初に目に入るのは「原故郷のスラヴ民族トゥーラニア族の轍とゴート族の剣の間に」。