国立新美術館で開催「ミュシャ展」レポート!大迫力の「スラヴ叙事詩」全20作は必見!
こちらを見ている2人の男女と、絵の右上に描かれた3人の司祭が不思議な対比をかもし出しています。
スラヴ式典礼の導入汝の母国語で主をたたえよ
プラハ市立美術館
このように、「スラヴ叙事詩」には下半分に現実や歴史的事実が描かれ、上半分には空想やミュシャの思うことが描かれる、という構図のものが多いです。
左から「クロムニェジーシュのヤン・ミリーチ「言葉の魔力」-娼館を修道院に改装する」
「ベツレヘム礼拝堂で説教をするヤン・フス師「言葉の魔力」-真理は打ち勝つ」
「クジーシュキでの集会「言葉の魔力」-ウトラキスト派」
プラハ市立美術
3つの部屋に渡って展示されている「スラヴ叙事詩」は、見ていくのに年代順などの制約はありません。ふと目についた絵をじっくり見て、また次の絵にうつって…大きな絵なので、絵の中に自分も入り込んでしまうような気分になることも。幻の傑作をじっくりと鑑賞しましょう。音声ガイドを借りて解説を聞きながら鑑賞すると、絵に込められた思いや情景などをより深く理解することができます。おすすめです。
「スラヴ叙事詩」が展示されている3つ目の部屋のみ、撮影が許可されています。写真を撮ろうと思っても絵が大きくてなかなか全部が画面に収まりませんが、気に入ったシーンを切り取ってみては。