「宿命のライバル」を素描で対比!「レオナルド×ミケランジェロ展」が6月からスタート
当時、観相学と呼ばれる性格と外見の呼応に目を向ける学問が流行しており、本作においても、口元を固く結ぶ老人からは頑固
な性格を思わせます。また、赤い地塗りが施された紙に赤いチョークを用いて描かれているのも特徴です。
●《美しき姫君》にまつわること
レオナルド・ダ・ヴィンチ(帰属)
《美しき姫君 (ビアンカ・スフォルツァ?)》
1495 年頃 個人蔵
ビアンカ・スフォルツァというスフォルツァ家の子女を描いたとされる《美しき姫君》。近年において作品に残された掌紋からレオナルド作ではないかという議論が起こりました。髪留めや服飾を含めた肖像の正確な描写と左利きを思わせるハッチング、ペン、インク、赤チョーク、黒チョーク、鉛白といった画材、羊皮紙という媒体に関するレオナルドの知識などから真作とする説がありながら、同時代の作家による作とする説、19世紀の模倣者による精妙な贋作とする説まで諸説に分かれています。
イベント詳細
名称:レオナルド×ミケランジェロ展
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内 2-6-2
会期: 2017年6月17日(土)〜9月24日(日)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)