くらし情報『知られざる画家オットー・ネーベル、日本初の回顧展開催へ!』

2017年6月19日 12:00

知られざる画家オットー・ネーベル、日本初の回顧展開催へ!

の活動を通じ、シャガールの作品と親しんだネーベル。ネーベルの初期の作品には、シャガール作品に見られる幻想的なモチーフや鮮やかな色彩の影響が色濃く感じられます。

●クレー、カンディンスキーとの出会い

知られざる画家オットー・ネーベル、日本初の回顧展開催へ!

オットー・ネーベル《ドッピオ・モヴィメント(二倍の速さで)》1936年、ラッカー塗料・紙、オットー・ネーベル財団


1924年、ネーベルはバウハウス・ワイマール校でパウル・クレーやワシリー・カンディンスキーと出会い、生涯の友情を得るとともに、彼らの作品から多大なインスピレーションを受けました。


知られざる画家オットー・ネーベル、日本初の回顧展開催へ!

オットー・ネーベル《コン・テネレッツァ(優しく)》1939年、テンペラ・紙、オットー・ネーベル財団


カンディンスキーの影響を受けたネーベルは、のちに音楽を感じさせる作品を制作。自らをオーケストラの指揮者になぞらえ、音楽用語をタイトルにもちいた作品を描きました。

クレーとネーベルはともにスイスのベルンに移住し、ふたりの交流はクレーが亡くなるまで続いたといいます。

知られざる画家オットー・ネーベル、日本初の回顧展開催へ!

オットー・ネーベル《明るい黄色の出来事》1937年、油彩・キャンヴァス、オットー・ネーベル財団


また、ネーベルの友人であり、よき理解者でもあったカンディンスキーは、ニューヨークのグッケンハイム財団にネーベルの作品を購入するように働きかけて、彼の芸術活動を支援しました。

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